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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「60歳で家を建てる」

投稿日:2016年3月16日

(体感ハウス 二階の書斎コーナー)

「60歳で家を建てる」湯山重行著・毎日新聞出版社を読んだ。

要約すると、60歳で家を建てるなら、1000万円の予算で、田の字を組み合わせた正方形の平屋の2LDK(60ハウス)がお薦めだとのこと。

著者は52歳。

今も変わっていないが、同年齢の頃の私の考えは、どんな年代で建てるにしろ、求めるべき価値は「住み心地」なのだと確信していた。題名を見た瞬間、建てる年代で価値観を変えるべきなのかと、ハッとさせられ買ったのだった。

しかし、あまりの内容の乏しさにがっかりした。

この本を読んでいて常に感じさせられたのは、52歳では60歳以上の人の暮らしを想像するのは無理なのだということだった。もっとも、著者の目的は、人生訓や家づくり論を語るのではなく、自分で考案した「60ハウス」を売ることにあるようだ。


ロクマル(60)ハウスのいい点が5つ挙げられている。

1.コンパクトな平屋だから移動が楽

2.コンパクトでも気持ち良い空間

3.住み始めてからもメンテナンスが楽で財布に優しい

4.1000万円台で建てられる

5.壁と間取りをカスタマイズ(壁を壊せる)できる。


一つだけ反論させていただく。

湯山さんは、(1)で、平屋だから「60代から大変になる階段の上り下りもない」と説明している。

私は、80歳を過ぎた方にはしていないが、60代・70代の方々には、寝室を2階にすることを薦めている。寝室は、食事するところと別個の環境にするのが望ましいからだけでなく、健康上の理由からだ。実際、私のお客様の中には、80歳を過ぎても寝室を2階にされている方は決して少なくない。


寝ないわけにはいかないから、少々足や腰が痛かろうと階段を上る。翌朝、下りてくると必ず忘れ物に気づいて、最低1回はまた上り下りすることになる。70代になると、2回は珍しくなくなる。

ありがたことだ。いい運動になるではないか。

階段の上り下りは、平屋に住む3倍は認知機能と筋肉活動を必要とする。


私は、つい最近引越をした。

2階に寝室があり、書斎は3階だ。

日に、最低5回は3階まで上り下りをすることになった。以前は1階にあったことを思えば、身心にとって大変な負担増である。引越の疲れがピークの時には、3階に達する32段目は、さすがに辛く感じた。

おもしろいもので、忘れ物が極端に減った。1階に下りてから気付いたのでは、32段をまた上らなければならなくなる。正直に言うと、日に1回はやっているのだけれど。

そんなときは、「運動しなさい。足を使いなさい。頭も」と神様が言ってくださっていると思うことにしている。


「移動が楽」は、「楽あれば苦あり」で、ロコモに近づくことになりかねないので要注意だ。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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