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松井修三の
思ったこと、感じたこと

断熱の方法 「度胸のある会社」

投稿日:2015年10月1日

(右手前の白い部分は階段。真ん中はコンクリートの壁) 

留守中に、3現場で上棟が行われた。

外国にいても、現場の様子はツイッターで見ることができる。

横浜市旭区のI邸は、写真のように上棟して3日後には、屋根に二層目の断熱材が張られていた。

これなら、猛暑日が続くようなときにも通気層と相乗効果を発揮して、小屋裏にはほとんど熱を伝えない。外断熱(外張り)が、一番効果を発揮するのは屋根だ。


その日は、マドリッドの中心街を少し離れたところで、興味を惹かれるデザインのビルを見かけタクシーを止めた。小高い丘の上に建つビルを道路から見上げると、まるで空中に浮いているように見える。しばらくして気づいたのだが、なんと、ガラスのカーテンウォールを透かして、吹き抜けになっている左側1階部分の天井に、50ミリ程度の厚さの綿状断熱材が並べられているのが見て取れた。


その光景は、今から40年前の日本の住宅の天井とほとんど変わらない。

直線が構成する端正な姿に詰めこまれた綿状断熱材は、まるでよれよれの下着のようで、まことに不釣合いだった。

大陸性気候で湿度が少ないところだから日陰にいれば涼しい。とはいえ太陽光は強烈で、平らな屋根が蓄熱する放射熱を防ぐには、なんとも頼りない断熱方法だ。


珍しく片言英語が通用する中年の運転手さんが、「あのビルの中は暑いと評判だよ」と教えてくれた。「ディセーニョ ベリーグッド」と、大声で付け加えて。

ホテルに帰って、「ディセーニョ」を調べると「デザイン」のことのようだ。

つまり、「デザインはすばらしい」と付け足したのだ。


それから彼は、ぜひ見せたいビルがあると、29日に紹介した「斜めのビル」に案内してくれた。

車に戻るとこんな解説をした。

「あのビルに最初に入った『バレンティーア』な会社は倒産した。働いていると、ストレスで具合が悪くなる人もいるようだ。我々タクシードライバーにとっては、観光客が増えてありがたいビルだよ」


『バレンティーアな会社』を「バレンシアの会社」と聞き違えていた。ホテルで字引を引いて吹き出してしまった。

「度胸のある」会社と、運転手さんは言ったのだ。

だが、建築家の名前は両方とも知らなかった。もし、私が建築家の名前を知っていたら、違った印象になっていたかもしれない。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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