
松井修三の
思ったこと、感じたこと
ベランダは必要か?
投稿日:2015年3月15日

(ベランダを付けないで、出窓にしたS邸)
「終の棲家を『涼温な家』と決めて、メンテナンスという点からもう一度徹底的に検討し直しました。涼温換気は仕組みが単純で合理的なので心配していません。
これからは何よりも異常気候、とくに風圧を伴う豪雨に安心できる家にすべきだと考えました。
となると、屋根は切妻ですから安心です。
心配なのはベランダです。そこでベランダをなくしてしまったらと設計士さんに尋ねると、『涼温な家』では室内干しをしている人が多く、過日お引き渡ししたお客様もベランダは付けなかったとのこと。
そこで、大きなベランダを設けたが、『涼温な家』にリフォームしてからはまったく使わなくなったという久保田さんのお話を聞きに横浜体感ハウスの勉強会にも参加させてもらい、実際に久保田さんからお話を聞いて、ベランダをつけないことに決心が出来たので今日契約をさせていただくことにしたのです」
Yさんは、契約の動機について一挙に話し終え、お茶を飲んで続けられた。
「ベランダを無くしてみると、掃出しの窓が必要なくなるのでベッドや家具の配置がとてもうまい具合になります。
会長さんはどう思われますか?」
Yさんは、私に尋ねられた。
「お考えに賛同です。私の妻も、『涼温換気』にリフォームしてから、ベランダ干しをしなくなりました。大雨が降る度に排水口の流れに気を配りますがね。いっそのこと庇にした方がよいとも思っています。
でも一般的にはベランダ干しが常識であり、デザイン的にも外観を整えやすいので必需品の扱いですが、そろそろ見直されるようになると思います」
Yさんは、大きく頷かれ傍らの奥さんに向かって言われた。
「大丈夫。あなたも、付けなくなくてよかったと納得しますよ」。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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