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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

プロに磨かれた、靴は輝く。

投稿日:2014年11月25日

過日、東京駅の地下を歩いていると「5分で靴を磨きます」というMISTER MINITの看板に目が止まった。というのは、家を出がけに靴を磨こうと思ったからだ。約束の時間が気になってそのまま出かけてしまった。しかし、電車に乗っている間も気になっていた。うまい具合に「特別快速」に乗れたので、東京駅には想定よりも10分早く着いた。

そこで、5分間で磨き上げてくれるのならありがたいと店に入ったのだった。

30代前後と思しき店員さんに、

「クイックにしますか、それともプレミアムにしますか?」と聞かれた。よくわからないので、「靴に合った方で」と答えると、「先端が少し色落ちしていますから、プレミアムにいたしましょう」と引き受けてくれた。

待つ間、磨く様子を見ていた。ブラシをかけたり布で拭いたりしていたが、やがて手の平を使って、まるで顔にクリームを塗るかのように、くるくると撫ぜたり、こすったりし始めた。その姿には、靴が愛おしくてたまらないという風情があった。


「へー、手で磨くのですか?」

「最高級クリームを使用していますから、手でやる方が靴の皮に馴染みやすいですし、手の温度でクリームも温まり伸びもよくなります」

店員さんは、自信たっぷりに答えた。

傍らに、「プロに磨かれた、靴は輝く。」というポスターが貼ってあった。

正に、ものの5分ぐらいで靴はプロの手によって、新品とはひと味違った輝きを与えられて、私の足元に納まった。不思議なことに、履き心地までが良くなって。

家づくりも、手をかけ、手を尽くすと間違いなく住み心地が良くなるものだ。

私は、すっかりうれしくなって言った。

「たったの5分で、こんなにお客様に喜んでもらえる仕事って、すばらしいなー」

すると店員さんの表情が陰った。


「そうですね。でも今日、靴磨き専門店がこのすぐ近くでオープンしてしまったのですよ」

「そうか、ライバル現るだなぁ。結構じゃないか。心の勝負だよ。あなたの仕事ぶりなら大丈夫。これからは、東京駅に来るたびに寄らせてもらいますよ」

と私は励ました。


お客様の幸せを願いつつ、心を込めて磨き上げる。そこに徹するなら、必ずファンがつくものだ。

「応援するよ。ありがとう」と店を出た。履き心地が増して、つややかさも増して、爽快さも増した。

「いいことがありそうだ!」

私は、独り言をつぶやきながら目的地に急いだ。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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