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松井修三の
思ったこと、感じたこと

それでも、あなたは窓を開けるのか?

投稿日:2014年10月10日

昨日、午後3時15分に帰国した。

午後7時のNHKテレビニュースは、北京の大気汚染の深刻さを報じていた。

食事後、気になったので外気浄化装置を見に小屋裏へ上った。


ロンドンで書いたように、いまや「第一種熱交換換気」(MVHR)を備えることは、北欧、ヨーロッパの常識になっている。省エネルギーを考えるなら、断熱・気密を強化する。その結果必須となるのが機械換気であり、種類として「第一種熱交換」だという論理がストーンと通っているのだ。

わが国のように、造り手の都合で第二種、第三種どちらでもよく、熱交換も必要ないというのではない。自然換気は論外だ。(イギリスでは暑さ対策上第一種との組み合わせで天窓利用はあり得る)。

出かける前、先月22日に新品に交換したフィルターは写真のように正に「真っ黒け」だった。わずか半月でこんなにも汚れるのか!驚きを新たにした。

そして、ロンドン郊外で見た住宅を思い出した。写真のように二階の廊下の天井に穴が開けられていた。高い脚立を使って出入りするのだという。

「この蓋を開けると、冬は寒いし、夏は暑いし、だから換気装置に近づくことは故障でもしない限りはやらないね。取り付けたのが2年前、それ以来フィルターの交換は一度もしていないよ」

住人は、あっけらかんと答えた。

「それでは、換気の役割をしていないでしょう」

「窓を開ければノープロブレム(問題ない)」。


ドイツのパッシブハウスに匹敵する基準を目指すイギリスのゼロカーボンハウスの担当者が、「換気に対する建築業者や住民の知識が低すぎるために、エネルギー効率の高い住宅のIAQ(室内空気質)が、今後重大な問題に浮上するのは間違いない」と認めていた。


換気装置をおざなりにして、エネルギー効率だけを追い求めるのは間違っているし、本格的な装置を採用する場合、そこへのアクセスを容易にする配慮は絶対に欠かしてはならない。装置のフィルター交換がワンタッチでできるとしても、アクセスが悪ければ住人はやらないし、できなくて当たり前だ。

ここに気付かずして、換気はもちろん断熱・省エネを語るなと言いたい。機械換気が正しく作動しない家は、住宅として認めるべきではないのだ。


イギリス最大手の換気メーカーであるAir Flow社のAlan Siggins社長の言葉を思い出す。

<人は、空気と水と住むところがあれば生きられるが、こと空気に関しては重要に考えない。なぜなら空気は目に見えないし、あって当たり前のものと思っているからである。

現在は、どこの国でも、室内空気はもとより外の空気も汚れている、だから機械換気が必要なのだという消費者教育が大事だと思っている。当社が換気システムだけに特化した商売をしているのは、正しく換気を行って家の中の空気をきれいにすることは、人々の健康の根幹に関わることなのだから、一番やりがいのある仕事であり、これからますます重要になると考えている。>


機械換気、ましてや「涼温換気」は家づくりで一番難しい分野ではあるが、住む人の健康と幸せを心から願うのであれば絶対に真正面から、正直に取り組まなければならないテーマである。

ここでは「ご都合主義」は、許されないのだ。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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