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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

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投稿日:2014年8月19日

「私は、3軒の家を建てて、住み比べてみたいと思ってるのですよ」

50代前半とおぼしきご主人は、目を輝かせて意気込みを語った。

傍らで、奥さんがうんざりとした表情で言った。

「そんなことばかり考えているから、いつまでたっても決まらないのですよ」

「いや、あわてることはい。我々は、まだ若いのだから、よくよく研究して本当に納得できた家を建てるべきだよ。ここまで3年かかって、ようやく3つの家に絞り込んだのだから」

「確かに、家は住んでみないことには分からないことが多いですからね」

私は、相槌を打った。

「そうでしょう。松井さんのような専門家ですら、そう言われるのだから私が迷うのは当然ですね」


「ところで、この家にはエアコンがないのですか?」

奥さんが辺りを見回して尋ねた。

「小屋裏に1台ありますが、部屋の中にはどこにもありません」

「あっ、それでね。大手ハウスメーカーの家と涼しさが違うのは」

「住宅展示場は寒いですよ。ギンギンという感じに冷えています」

「私は、あのくらいの冷え方がいいと思うのですよ」

「私は、嫌です!」

ご主人の意見に、奥さんが声を強めて反論した。


「ご夫婦は、一緒の部屋で寝るのですか?」

「そうです。それで毎晩リモコンの取り合いになっているのですよ」

「晩酌をして、ほろ酔い加減でベッドに入るときは、部屋がギンギンに冷えてないと寝付かれませんからね」


そんな会話があった後で、二階にご案内した。

「おっ、これは夫婦別寝ですね。これなら、私の部屋にエアコンを追加してもらえばいいわけだ」

ご主人は、子供のような笑顔になった。そしてしばらくしてから、「でも、涼しいなー、この家は。不思議だなー。なんでだろう?」と、首を傾けた。

「その理由を勉強会でお話ししているのですが、構造と断熱・気密、換気と冷暖房の違いです。とくに気密性と換気の方法が、大手ハウスメーカーさんとではまるで違うと思います」

「私は、本を読んでいますからある程度分かるのですが、この人はインターネットばかりですから、本当のところは理解できていないんですよ」

奥さんの決めつけに、ご主人は素直に頷いた。

「本を読まなくても、ネットで大体のことは分かりますよ。マツミさんのホームページには、証言者が多いですね」

「本は縦に一行ずつ読むけれど、ネットはFの字に読むだけの人が多いそうよ。あなたも同じでは?」


私は、ご夫婦の会話をどう取り成したらよいか迷った。

奥さんが察したように言葉をついでくださった。

「私は、こういう涼しさが合っています。空気がサラッとしていて気持ちいいですね」

するとご主人は、大きく頷いてから言われた。

「弱ったなー、これで候補がさらに一つ増えて、4つになってしまった。二人の娘たちも連れてきて意見を聞いてみよう」。


私は、他の三つの候補について聞いてみた。

いずれも、住み心地を決定づける四つの要素のいずれかに適合していない。だが、私はそれには触れず、「もっと暑い日に、娘さんをお連れ下さい」とだけ言った。

そのとき、内外温度計の外の温度は36度、室内は26度を表示していた。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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