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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

鰻とエアコン

投稿日:2014年8月23日

写真は、知人に招かれて行ったあるうなぎ屋の二階で撮影したものである。

1階が満席だったのでそこへ案内された。部屋に入ると、「暖房しているのか!」と思わず錯覚させられるような熱気に包まれた。

店員さんが申し訳なさそうに、「エアコンをつけましたからすぐに冷えてきますよ」と言い残して階下へ降りて行った。

私は、食欲が一挙にしぼんでしまったのだが、一緒に上がってきた知人は、「こんなところで飲む冷えたビールがうまいのですよ。松井さんは相変わらず飲まれないのですか」と、流れる汗を拭き拭き尋ねてきた。


しばし歓談した後で、私は気になっていたことを口にした。

「エアコンの隣の換気扇は何に使うのでしょうね。熱気を取るためか?喫煙した時のためか、エアコンをつけて換気扇も回すというのはおかしくないですかね?」

私の疑問に知人は、即座に答えた。

「換気扇は熱を逃がすためですよ。窓を開けておくのが一番でしょうが、防犯上できないからです。私の家では、以前は窓をまず開け放って、熱気を逃がしてからエアコンを使うようにしていたものですが、最近は開けないようにしています。道路の反対側に建売住宅が5棟、パタパタと建ち並んで、住人の人たちは朝晩の挨拶もない。そんな人たちに家の中を見られたくないと女房が言うからです。

でも最近の暑さでは、窓を開けたからと言って熱気は出て行かない。いや、入ってくる場合もあります」。


友人は、うまそうに3杯目のジョッキをあおった。

「ところで松井さん、あなたが造っている家は評判がいいようですね。10年ほど前は、建て替えようと女房がさんざん言ってましたが、5年ほど前から言わなくなりました。私の決断力のなさにうんざりしたのだと思います。

でも、この年齢になってから、この先も暑さ寒さに耐え続けていくのはつらいものがあると痛感するようになりましてね。

先日、東京の熱帯夜についてテレビでやってましたが、私たちが中学生の頃は10日ほどしかなかったのに、最近では3倍の30日だというんですから、つらいわけですよ。気候も夏か冬かの2極化で、ゲリラ豪雨だ、PM2.5だと環境が激変してきましたよね。


いま住んでいる家で、このまま我慢の暮らしをすることがはたして何の得になるのか、つくづく考えさせられましてね。一人娘は、フランス人と結婚して子供が二人もいますから、一緒に住むことはないので、夫婦二人だけの住み心地の良い家に建て替えようかと思い立ったのです。

今日はですから、松井さんの家づくりのお話を伺おうと思ってお誘いしたのです」


テーブルに座って、30分以上が経過した。うなぎで待つ時間としては当たり前の長さだが、私はエアコンの風をつらく感じ始めていた。

ところが、友人は立ち上がって扇風機を近くに引き寄せてスイッチを入れた。

「いやー、暑いですね。私は家でもエアコンをつけて、扇風機も回すのですよ」

「奥さんも暑がりですか?」

「女房は、エアコンが嫌いです。風が嫌だと言うのです。そのため、夏は冷めた関係になりがちです。寝室は別にしているので問題がないのですが、食事のときが困ります。

私は、こうして晩酌が楽しみで、その間エアコンをつけると女房が嫌がるわけです。エアコンのことで互いに不愉快な思いをよくしますよ。だからといって、食事も別々にしたのでは、夫婦の意味がなくなってしまいますしね」。


やがて、うな重が運ばれてきた。

ふたを取ると、焼き加減の申し分ないふっくらしたうなぎが目に入った。一口食べた瞬間に、たれとごはんも期待以上のおいしさであることを知らされた。

「うまい!」

「でしょう!」

しばらくの間、私はエアコンの風を意識しなかった。

鰻の旨さが、最悪な空気環境を吹き飛ばしてしまったようだった。

「奥さんとも食べに来られるのですか?」

「ええ、たまにはね」

「であれば、夫婦の意味がなくなることはないでしょう」


そう言って、私はこれではごちそうになった意味がないと思い、このように言葉を継いだ。

「『涼温な家』では、夫婦がエアコンのことで不愉快な思いをすることはなくなるでしょう。奥さんの笑顔が増えることは間違いありません」。

知人は、目が輝かせておうむ返しした。

「女房の笑顔が増える!」。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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