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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

スマートシティの未来は、明るいか?

投稿日:2014年8月27日

<>内は、8月25日朝日新聞夕刊「柏でお試し 未来の街 スマートシティ」の記事を抜粋。●が私の感想である。


<タブレット端末で家電を操作したり、アイディアを3Dプリンターで形にしたり、未来を感じさせる暮らしが、柏の葉スマートシティで始まっている。>


●このような企画の街づくりは、珍しいものではない。7年ほど前にオランダでも見た。暮らし方を見させてもらった40代半ばの主婦の意見が印象的だった。

「この街づくりのコンセプトに共感して住むことにしたのですから、節電を心掛けるのは当然です。でも、家事の努力を電気代で評価されるのにはうんざりする時があります。主人は、入居してから3か月ほど、毎晩パソコンの前に座りその日の電気使用量をチェックしていました。少ないに越したことはないのですから、ちょっとでも増えると批判的な言葉が出ます。

それに反発をしたくなると、ついつい夫婦仲が険悪なムードになってしまいます。幸いなことに、住んで1年になりますが、主人は節電に関しては何も言わなくなりました。独り暮らしなら、節電に努めるのも楽しいでしょうが、二人の子供たちにもそれぞれの電気の使い方がありますから、節電を追い求める生活は、ときにストレスになってしまいます」。


まったくそのとおりだろう。生活の仕方を電気代で評価されたのではうんざりだ。

私が住んでいる「涼温な家」では、24時間快適な住み心地に満足して暮らしても、東京電力がやっている「でんき家計簿」で判断する限り、同じ夫婦二人住まい家の平均的な電気使用量を下回っている。

だから、生活の質を落としてまでの節電はしたくない。


<部屋に着く前に、タブレットでエアコンの電源をオンに。部屋では、電力の使用状況や電気代の予想をチェックする。省エネにするほどポイントがたまり、街での買い物などに使える。

入力しておいた節電の目標値をより厳しくすると、自動的にエアコンが弱まり、照明も暗くなる。>


●「省エネにするほどエコポイントがたまり」というのは、一見いいアイディアのようだが、デフレ経済だ。エコポイントを増やすべく節電に心掛けたのでは生活が委縮するに違いない。努力して得たポイントとなれば、なるべく安いものを買おうとする心理が働いて当然だ。小売業がますます疲弊する。商店街は、いずれシャッター通り化しかねない。


<自動的にエアコンが弱まり、照明も暗くなる>


●こんな仕掛けがありがたいものと感じるのだろうか?

あまりにも、ちまちまし過ぎていないか。戦時の灯火管制を思い出して、心まで暗くなりそうだ。

中央制御室では、各家庭の電気使用量が判るようになっているのだろうが、それでは生活を四六時中見張られているようなもので息苦しい。


<健康管理も未来式だ。今年2月に実証実験として希望する住民に配られたブレスレット型のセンサーが運動量や睡眠時間などを記録し、自身の生活リズムをパソコンで確認できる。>


●こんな健康管理ができるからといって住人の寿命が延びるわけはないだろう。自分自身の生活リズムをパソコンで確認しなければならないとしたら、認知機能が心配される。

スマートハウス、スマートシティというと、いかにも時代の最先端を走っているようなイメージではあるが、中身は空疎に思えてならない。

何よりも気になるのは、住み心地という住宅の根源的な価値が忘れられている点だ。


この街は、三井不動産が「環境共生」「健康長寿」をコンセプトにして1千億円を投じて開発したそうだが、2030年には現在の24倍の広さに拡張し、二酸化炭素排出量6割削減を目指すという。事業が成功するには、住人の暮らしが明るく豊かになり、街が活気づくことが不可欠なはず。

はたして、住人が日々タブレット端末を操作し、節電に励むことがそのために役立つものなのか注目したい。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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