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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

安く、はやく、簡単に ブロック積の家

投稿日:2016年7月16日

ドイツのコブレンツ郊外で、一戸建ての分譲住宅をいくつか見た。

簡単な平板のコンクリート基礎の上に、厚さ20センチのブロックを積み上げる。室内側に石膏ホード、外側に厚さ40センチのプラスチック系断熱材を掌でバンバン叩いて貼り付けていく。その表面に金網を張って、薄くモルタルを塗って平らにする。仕上がりは、さらにモルタルを塗り重ねる家が多いが、ブロックのまま住んでしまう人もいる。見るからに安普請だが、生活に困ることはないからそのうち自分で仕上げるつもりだという。

安く、早く、簡単に、断熱性能が良い家をつくるにはこれで十分と言わんばかりだが、見れば見るほど味気ない。ドアが納まる開口部を見たら、マツミのお客様は卒倒しかねない。

「これが合理的でいいのです」と、説明するしかない。

「冗談じゃない。これでは、ブロックを積んでカッターでくり抜いたと同じではないか」

「倉庫だってもう少しはましにつくるだろう」

お客様の怒りは、納まらないどころか火に油を注ぐようなところがあちこちに見られる。

ところがである。

単純明快に断熱性能を高め、性能の良い窓と組み合わせると、肌寒い大雨のときにも、工事中の二階は暖房感がはっきり得られるほどの放射熱を感じることができた。

「地震?」「そんなもの、経験したことないなー」職人たちは笑顔で答えた。ここでは耐震性能は求められない。

「換気?台所と風呂場についてるよ。必要な時につけて、あとは窓を開ければいいさ。空気はきれいだよ。近くにはラインが流れているし」

機械換気もどこ吹く風といったあんばいだった。

高温多湿という気候条件がないところでは、この程度の家づくりで十分なのかもしれない。それにしても、合目的的過ぎていないだろうか?ブロック積みの家はけっこう見かけるが、この段階で住んでいる家もある。ドイツ人の暮らしは、そんなにも苦しくなったのだろうか?

いやいや、セルフビルディングを楽しむためだよとの見方もあるだろう。現実は、そんなものではないようだ。

とにかく、安く、早くこそ最善という需要が増えてきているという。

一方で、高級住宅の箱型化も散見された。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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