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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

魔法のような車椅子

投稿日:2013年11月7日

Sさんの敷地は、道路より2メートルほど高いので、12段の階段を毎日上り下りしなくてはならない。建て替えるに当たって、平らなところに移り住むことをずいぶん考えたという。いい土地が数か所見つかったが、どれも値段が高かった。

建築費を土地代に回すことを何度も検討された。しかし、どうしてもマツミの家を建てたかった。

当時、60代の奥さんはひざに障害があり、軽くではあるが片足をいつもかばうようにされていた。ガレージを掘り下げて玄関を設け、エレベーターで一階に上がることも検討したが、予算が追いつかなかった。

奥さんは笑顔で言われた。

「大丈夫です。住み心地のいい家に出入りするのですから、今の何倍も出入りが楽しみになるはずです。きっと膝の痛みは消えてなくなりますよ」と。

私は、設計士と何度もプランを練り直した。どうしてもというときが来たら、玄関ホールを拡張し、屋外に昇降機をつけて車椅子で出入りできるようにするプランを強くお勧めした。だが、そうすることは建蔽率に違反してしまう。

「そのようになったら、考えますよ」

楽天家の奥さんの言葉に促されて建て替えはしたが、その決断は私にとっては、心に刺さったとげトゲとなっていた。実は、そのような立地の家をこれまでにかなりの数を建ててきている。どんなに住み心地が良くても、家の出入り困難になったのでは建てない方がよかったと思われて当然である。「いい家」は、家としての存在価値を失ってしまうのだ。Sさんの奥さんは、今のところ手すりにつかまって上り下りされているが、いつできなくなったと言われるか不安でならなかった。


それが、今日、弊社のメーンバンクである西武信用金庫主催のビジネスフェアーで、トゲが無くなり、不安が消えた。異業種の中小企業が250社ほどブースを設け、それぞれの情報を公開し合う場に、私が夢に描いていた車椅子が展示されていたのである。

ドイツ製で「スカラモービル」といい、階段を楽々と昇降できる。介護する人がハンドル操作をするだけでいいのだ。平坦なところで扱うと同じ要領で、両手を添えさえすれば、たいがいの階段を上り下りできる。

私は、一緒に参加した女房を座らせて試させてもらった。介護する人も、される人も怖さを覚えない。段差のショックもない歩道橋も渡れるし、砂利道、坂道も楽々という。1回の充電で、約8キロ走行可能。まるで魔法のようなのだ。

写真の右側のタイプは、幅が50センチで狭い階段専用。左側のは65センチの普通タイプ。真ん中にあるのが「スカラモービル」。合わせた重量は28キログラム。簡単に脱着分解ができ、折りたたんで運べる。椅子は国産のと比べて座る幅が広く、座り心地がとてもいい。価格は140万円ほどだそうだが、リースも可能とのこと。


住み心地のすばらしさを約束した家への出入りが、車椅子が必要となっても楽々とできるとなれば、私はさらに自信をもって家づくりができる。近々、小平体感ハウスに購入しようと思っている。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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