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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

大工さんになる夢

投稿日:2013年4月6日

一昨日は、東京都狛江市でN邸の上棟が無事行われた。

二人のお子さんの手をつないだ奥さんのお腹の中には、来月出産予定の赤ちゃんがいる。同居されているNさんのご両親も参加され、思い出深い上棟式となった。

Nさんはこんな話をされた。

「私が中学生の頃、わが家では増築が行われました。そのときの大工さんの働く姿がかっこよくて、学校から帰ってきて眺めるのがとても楽しみでした。

私も大工さんになろうと本気で考えたのですが、いまは大手ゼネコンで働いています。木造は分からないのでマツミさんにすべてお願いしているのですが、私の夢を棟梁の西村さんに代わって叶えていただけたらとてもうれしいです。

どうぞよろしくお願いいたします」。


短い話だが、参加者全員の心にしみた。精一杯、ご期待にお応えしよう。


今日、横浜事務所で、神奈川県厚木市に建築するO邸の契約が行われた。

マツミの家にたどり着くまでのいきさつを奥さんが笑いを交えて話してくださった。

「今の家は築30年近くになるのですが、あちこち傷みが目立ってきて、それを気にしていると屋根屋さんとか塗装の業者さんが以心伝心のようにピンポン、ピンポンとよく訪ねてきてくださるのです。

ちょこちょこいじっていても仕方がないと、思い切って建て替えを決心しまして住宅展示場を回って歩くことにしました。いま住んでいる家の悩みは、ヒュウヒュウと風の音が聞こえるほど隙間の多いこと、だから寒くてたまらない。ピカピカのキッチンセットの前に立つとそんなことはすっかり忘れてしまい、まるでもう自分の家が出来上がったような気分になって、うれしくなって撫でまわし、舞い上がってしまいました。

Hハウスの営業マンと気が合って、二度目の訪問を受けた時は模型を持参され契約の話にまで進んでしまいました。

主人はこの通り無口な人ですから何も言わなかったのですが、息子が心配しましてね。なんぼなんでも話の進み具合が早過ぎていないかと言うのです。

自分が今、ある住宅本を読んでいるから、その本が読み終わるまで待っているように強く言われました」。


その後を、31才の息子さんが引き継いで言われた。

「母親の舞い上がり方は普通ではなかったので、以前新聞の下段に小さく出でいた広告を思い出し、本屋に行って<いい家が欲しい>を買ってきました。読みながら、母親がかき集めてきたハウスメーカーのカタログと照らし合わせ、構造・断熱・換気・冷暖房の方法をチェックしていったのです。

これは、鉄骨。これは、グラスウール。これは外断熱と言ってはいるが腑に落ちない。換気のところはほとんどが落第。住み心地を求めるなら、マツミハウジングしかなさそうだ、とわかったので両親と一緒に勉強会に参加することにしました」


再び奥さんが話された。

「いやはや、すべてが目からうろこでした。最初に家に何を求めますかと聞かれたのに驚きました。それが分からないまま住宅展示場へ行ってはなりません。行けば頭の中が真っ白けになって、行き当たりばったりの営業マンのとりこになってしまいます。

松井さんのお話は、私の心理を完璧に見抜いていたようですね。おっしゃるとおりだったのですから。

それにしても、ハウスメーカーさんの営業は凄いです。いや、すごいなんてものではなく、恐ろしいとさえ感じました。あんな勢いで押し込まれたら、だれだって契約してしまいますよ」


息子さんが大きく頷く傍らでご主人が苦笑されていた。


「今日こうして契約していただけたのは、息子さんのおかげですね。

このエネルギッシュなお母さんを思いとどまらせて、Hハウスの営業を断るのは大変なことだったでしょう。

でも、涼温換気の家を選択したことがどれほどすばらしいことだったのか、今年の冬に皆さんが実感できますよ。お母さん、そのときは息子さんをうんと褒めてあげてくださいね」

私の一言に、部屋は笑いに包まれた。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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