マツミハウジング 住み心地のいい家 
「涼温な家」 空気が気持ちいい地下室 東京 神奈川 埼玉 「涼温な家」マツミハウジング

涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

換気貯金箱

投稿日:2016年11月30日

(齊 正機作 来年4月に日本橋三越で個展開催予定)


日経夕刊「こころの健康学」に、国立精神・神経医療研究センターの大野 裕先生が寄せられた一文に興味が惹かれた。

「不安を感じる強さは人それぞれで、ある程度は生まれつき決まっているそうだ。米ハーバード大学のケイガン博士の研究では、生まれつき不安が強いタイプが全体の3分の1程度いた。

それは、生まれたばかりの子供の顔に扇風機で風を吹きかけたり、耳元で手をたたいて音を立てたりすると分かる。不安の強い子供は、それだけで大きく泣き出す。残りの3分の2は、そんなことは気にならないようであまり反応しない」。


私は、「生まれつき不安が強いタイプ」に属しているようだ。顔に風を吹きかけられただけで大きく泣き出したに違いないと思う。

70歳を過ぎても、扇風機の風やエアコンの気流が嫌いなのは相変わらずで、「涼温換気」にたどりつけたのはそのためだと言っても過言ではないかもしれない。


最近、女性一人で暮らす家を建てたT様は、「私は子供のころから異常なほどの寒がりでした」と言われ、「この暖かさに包まれてこれから暮らせると思うとうれしくてなりません」と、たいへん満足されこんな話をした。

「そんな私が家を建てると聞いて、兄が心配して体感ハウスにも同行してくれ、いろいろな本を読んで研究もしたようです。そして、あなたは自然素材で建て、自然換気にし、適当に窓を開けて暮らすのがいちばんよくて、松井さんが薦める家づくりはその対極にあるとアドバイスしてくれました。

そもそも、一人暮らしなのにあんな大きな換気装置は必要ないだろうとも言われたのです。


でも私は、第一種全熱交換型換気の役割を理解していましたので、とても窓を開けて暮らす気にはなれなかったのです。機械は、ふだんは見ることもない小屋裏にセットされ音も静かですし、センターダクトを意識して暮らすこともないでしょう。それらは日常生活ではまったく気にならないはずです。


私は一人暮らしで働いていますから、家の中に外からの風を流すことをイメージすると、仕事をしていても防犯が気になります。寒さと暑さ、湿気、土埃を想像してしまい、どこか落ち着きません。エアコンで暖かさが得られるなら一番いいと思います。しかもタイマーで予約運転もできるとなれば、こんな楽なことはありません。

風通しが悪い家は病気を呼ぶ、と、冬でも窓を開けることを奨励していた父と母からは喜ばれないかもしれませんが、夏も楽しみです」

「それに・・・」と言ってTさんは深呼吸をされ、「ああ、この空気感がなんともいえなくいいですわ」と感嘆された。


「兄が心配していた換気の電気量については、換気貯金箱を用意して100円玉を毎日“ありがとう”って入れることにしました」と、満面の笑顔で言われた。

換気の電気代は、一日30円程度である。

               (「涼温な家」より)


  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

アーカイブ

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年