第34回
マツミの信条
O邸の引渡しのときに、奥さんが書家であることを知った。
東京と横浜の体感ハウスに「信条」を掲げたいと思っていたので、書いていただくことを依頼した。
傍らでご主人が「この人は、気が充実するまでは書きませんから、いつになるかわかりませんよ」と言われた。
かれこれ半年が過ぎて2枚書き上げてくださった。
信条
「住まいとは幸せの器である
住む人の幸せを心から願えるものでなければ
住まい造りに携わってはならない」
「幸せ」という字が二ヶ所にあるのだが、それぞれ違った雰囲気を発している。
最初のは、弱い感じがする。
あたかも「幸せの器」は脆いものであると言うかのごとくに。
次のは、「住む人の幸せ」の大切さを強く訴えるがごとくに。
そして「心から」という字は、迫力に満ちている。
全体からにじみ出るものは、マツミの家造りに対する信頼の情と、発展を願う真心である。
私は、心打たれている。
これからも「信条」をとことん大切にし、それにこだわる家造りを続けていく決意を新たにした。
2006年5月20日
松井 修三
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