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第37回
メグのひまわり
先日、お客様のお子さんと触れ合う機会があった。
自宅の前にお母さんが丹誠込めて手入れしている花畑がある。プランターで種から花を育てる方だ。見たこともないような美しい花が咲いている。幼稚園に通う娘のメグちゃんはこの花畑が大好きだそうだ。
私がおじゃますると、いつもメグちゃんが案内してくれる。
「これは、メグのひまわりなの」と言ってひまわりの花を頬に摺り寄せた。
そのしぐさがなんとも可愛らしい。
(まるでペットをいたわるかのようなしぐさで)
「あのね、このひまわりに黒いチョウチョがとまったの。
そしたら、ひらひらひらって飛んでっちゃったの。
それでね、またとまったの。またひらひらひらって飛んでいっちゃった」
黒い瞳をきらきらさせながら話してくれた。
メグちゃんは摘み取った花で頬をなぜたり、髪にさしたりする。花の匂いを嗅ぎ、花の色を楽しみ、花畑にそよぐ風とたわむれる。
二人でわずかな日陰に隠れる遊びをした。体の小さなメグちゃんはすっぽりと隠れることができるが、私はどちらへ向いても、体の一部がはみ出てしまう。
するとメグちゃんが
「おっぱいがはみ出てる!お尻がはみ出てる!」と大きな声で言う。
「うぅ〜、私の負けね」
久しぶりに心の底から大笑いをした。
これから、お客様の家の建築が始まる。メグちゃんがその家でどんな娘さんに成長していくのか、とても楽しみだ。マツミの家は、掛け値なしに正直に造られるので、安心してお客様と長いお付き合いをさせていただけることができる。
2006年8月4日
久保田 紀子
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