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第41回 鼻歌の出る家

若返る!

ある熟年夫婦が勉強会に参加された。
個別相談の時の話である。
「私は、本をめったに読みません。
ところが松井さんの本は一昨日買ってきて6時間で一気に読んでしまったですよ。
それで、ここぞというところをメモ書きしてきたのですが、勉強会での話がピタピタと合っていたのでとてもよく理解できました。
私の家は、おやじが建てたものでして、本の題名にもなっているように“無垢の木と漆喰”で建てた数寄屋造りの大きな家です。
それが寒いったらないんですよ。暖房しているリビングだけは暖かいのですが、その他の部屋は寒くて覗く気もしません。
我々夫婦は、いつもリビングに一緒にいるので喧嘩ばかりしていますよ。距離が近すぎるからでしょう。
近々ぜひ寒さを体感に来てください」

お話を聞きながら、川柳が浮かんだ。
「熟年の 心も冷やす 寒い家」
そうならない内に、はやく「いい家」に建て替えて欲しい。
多くの人が語る「思い出は 寒さと暑さの わが家かな」であり、
もし、こたつを愛用しているとすると、
「年取って 心も背中も 丸くなり」となろう。
家の中に不快な温度差がないことは、住む人の心身を活性化する。
細胞が若返る。そのせいか、ご夫妻は口を揃えて
「松井さんは、若く見えますねー」と感嘆されていた。
「マツミの家に住まわれるお客様は、みなさん若返られますよ!」
私は、多くのお客様のお顔を思い浮かべながら心底からそのように答えた。

(2006年2月12日のブログより)

 


このブログについて、いろいろな感想が寄せられている。
これはAさんからのものである。

●鼻歌がよく出る家

「松井さん、“熟年夫婦 夫といると妻寒い”という川柳をご存知ですか?
それはダイキンというエアコンのメーカーが調査したところ、熟年夫婦の妻は、夫と一緒にいると寒さを感じるのだそうです。
たしかに、40年近くも連れ添っていると、冷めるところがありますよねー。その上に寒い家ときたのでは。亭主にも、家にも愛想を尽かすというか、未練が乏しいとなったのでは、夫婦関係は寒々しくなるのは仕方がない気がします。松井さんの川柳“熟年の 心も冷やす 寒い家”は、実に核心をついています。
せんだって、私が散歩から帰ると、それに気づかずに女房が友達と電話で話しているのです。
家を建替えてから、あの無口な主人が鼻歌をよく歌うようになったと。自分ではまったく気づきませんでした。私は、女房がそうなったと感じていたのですが、私もとは驚きました。
なんにしても、鼻歌がよく出る家、それが“いい家”のような気がします」

 

2007年3月11日
松井 修三


 

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