| 第5話 |
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Spel is ouder dan cultuur・・・“/
遊びは文化よりも古い・・・ |
オランダに生活し始めてから約8年、今でも探しもとめている古本が1冊あります。レジャー学者・関係者であれば、一度は“本物”にあたっておきたい一冊! それは、「Homo Ludens(ホモ・ルーデンス)」です。初版のいいコンディションのオランダ語を探し続けています。先日、「このまま手に入れられないかもしれない・・・」と少々不安にもなり、二版目の状態のいいものに巡り合ったこともあり、1冊購入しました(ちょっぴり感動です)。しかしながら、コンディションのいい初版探しをギブアップしたわけではありません・・・。
私はお風呂に長時間浸かって、飲み物を片手に本を読むのが私の趣味の1つです。しかしながら、お風呂の中に持っていかない本が何冊か私の本棚にはあります。剣道家の故・滝沢光三先生の本、レジャー学者・高橋和敏教授と西野仁教授方の本や論文、憧れのレジャー学者・ドクターケリー教授の本と論文、ディックブルーナさんのサイン入りの本、松井修三さんと久保田紀子さんのサインとお言葉入りの本です。その他の本は全て、湯気でふにゃふにゃになってしまっています・・・。
教育も個人の興味を尊重し比較敵自由な選択、娼婦もソフト・ドラッグも自己選択、お天気が良ければ会社だって早く退社してしまうオランダ人、町の中にも空間的遊びの中に芸術的遊び心があちこちに置かれ、トラムの車掌さんだって遊び心たっぷりの仕事ぶり、犬だって森の中で自由に話されて楽しそうに跳ねまわる、森や町の中の木々だって光を求めて力強くリズムを感じるように枝や葉を四方八方に広げている、クリスチャンとはいえ教会に通わない人も多く、人々の服装だって私には到底マネができませんが遊び心たっぷり・・・と感じられます。カップルとはいえ、夫婦とはいえ、子供のいるお母さんとはいえ、お医者さんであっても自分のスペースや時間を取ります。労働法により労働者はしっかり守られ、社会保障により人々の生活は守られている市民・・・、急いでいるアポを取らないといけない時には胃が痛くなってしまうほどマイペースな対応です。この国も発展国なのに・・・、オランダのスピードはずいぶんゆっくり流れています。日本が早すぎるのかもしれません・・・。
ところで、庶民が“Tot ziens(さようなら)”の代わりに、あるいはその言葉に加えて、次のような単語を用います。“Gezellig(ヒェゼリッヒ:心地がいい、楽しい、社交的な)”、“Genieten(ヒェニーテン:楽しむ、愉快に過ごす)”、“Beste(ベーステ:素晴らしい、最善、幸運)”、“Plezier(プレジィール:楽しみ、喜び、満足、快楽)”、“Werkse(ウェルクセ:働けよ→ 冗談半分でいうのがコツ、真剣に言ってしまったらタブー)”、Niet haarte(ニ―テ・ハールテ:無理すしない、頑張りすぎない)などです。これらの単語“日常会話”の中にもよく飛び交うもので、オランダ人のモットーではないかと思います。“ホモ・サピエンス”や“ホモ・ファーベル”を持ち出し、“ホモ・ルーデンス”なる言葉を生みだしたホイジンガが生きた時代から約60年が過ぎ、もはや“あそび”を正当化する必要がないオランダ社会なのか・・・と私は感じます。日本の残業社会を考え直し、心地のいいお家で何気ない団欒が人々の幸せとなる、楽しみとなる日は、日本にやってくるのでしょうか?
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