
3世代住宅への補助金に疑問
投稿日:2016年3月18日

(今日お引き渡しをした東京都町田市のO邸。通行人に屋根が素敵と褒められるそうだ。)
今日の朝日新聞一面に「3世代住宅へ補助 異論噴出」とあった。
政府は、3世代が一緒に住めば、共働き夫婦の代わりに両親が孫の面倒をみられるため、「女性が働きやすくなる」と説明する。
しかし、野党側からは3世代住宅を建てられる豊かな層に、なんで補助金なのだと反発の意見が噴出しているようだ。
3世代住宅ならずとも注文が増えるのは大歓迎だか、私も税金をこんな補助金に使われたくない。
もっと、緊急で根本的に予算を必要としているところが多数あると思うからだ。
新聞の裏面に、「保育士 足りない」「待遇改善に財源の壁」とあるではないか。
保育所ができても、保育士がいない。そのため、待機児童の数は一向に減らない。その主な理由は、待遇があまりにも悪いから保育士の志望者が減る一方のようだという。
24年間勤めて手取りは月16万6千円という例が紹介されている。
私のお客様の娘さんは、大学を出て5年務めても年収は210万円程度で、月に40時間近いサービス残業をした上に、保護者へのお便り書きを自宅に帰ってから行っているという。
3世代住宅の補助金は即刻止めて、保育士さんの待遇改善にもっと力を入れるべきだと思う。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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