
新・住み心地体感モデルハウス
投稿日:2015年7月11日

(東京都世田谷区H邸の基礎工事)
東京都小平市回田町に、1993年に建てた住み心地体感モデルハウスを事務所の隣に建て替えることにした。
近々着工の予定である。
今の体感ハウスは、住宅地の奥にあって、4メートル幅の私道を徐行して走っても危険を感じる場合がよくある。
駐車している車があると脇をすり抜けるのに苦労する。
直接訪ねてきて迷子になり、腹を立てて帰ってしまったお客様もいた。以来、必ず事務所に来ていただき社員が案内することにした。
それだけに、思い出が多い。
すでに住まわれているお客様の7割は、体感されて建てられた。残りの3割は横浜体感ハウスである。
さて、建て替えるにはこれから先の20年をしっかり見通しておくことが大事だ。
的外れの独りよがりの家であってはならない。住む人の幸せを心から願ってみると、求めるべき価値が明確に定まる。それは何と言っても「住み心地」だ。
デザイン・インテリアも大事だが、「長期優良住宅」・「低炭素住宅」・「セロ・エネ」と認定されるものであること。
性能はそのために必要なレベル以上に求めない。「涼温な家」の標準であるUA値0.56(Q値1.9)前後であればよく、窓はトリプルで日射遮蔽はシャッターを用いる。
これからの時代の住宅が、当たり前に備えるべき性能なのだ。
「HEAT20」が推奨するレベルでもある。
であれば、「涼温な家」は、最高の住み心地を発揮する。
住み心地の質は、「構造」「断熱・気密」「換気・冷暖房」の三つの要素の組み合わせによって大きく変わる。
一次エネルギー消費量は設備の用い方の問題なので別に考えるとして、とくに「換気・冷暖房」の影響が大きい。実際に住んでみるとよく分かるのだが、住宅本の著者のほとんどがこの事実を知らない。
今日は暑かった。真夏日を初めて迎えたお客様から、「涼温な家」にして本当に良かった「感動的な涼しさです」という喜びの声をいただいた。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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