
「住育」とは・・・
投稿日:2014年11月22日
「住育」という言葉をご存知だろうか?
工務店向けの専門紙である「新建ハウジング」が、「住育の家」について、「知ってほしい暮らし楽しむ家づくり」というタイトルでこんな紹介記事を書いている。
<「住育」とは家を箱としてとらえるのではなく、人を育む場と考えること。家族の人生に寄り添い、暮らしを見守り続けるのが家の役割として、まず楽しい暮らしありきの家づくりを提案する。>
私は、住み心地こそが住宅の根源的な価値だと確信している。その価値を得るには、「涼温な家」であることが大事だ。
寒くて、暑くて、湿気ぼくて、生活臭が気になるようでは困るのだ。
そのような家で、「家族の人生に寄り添い、暮らしを見守り続ける」ことができるのだろうか?
いかにもカッコいい提案だが、実行は至難のことだと思うし、工務店は介護が専門ではないのだから、そんな約束は軽々しくすべきではなかろう。
どうして、こんなにもカッコつけてしまうのだろう?
家族の人生に寄り添うことなど、ほんとうにできるのだろうか。
間取りによって、親子のコミュニケーションが取りやすくなり、子供の成績が上がる、などとまことしやかに主張する設計士や工務店主もいるが、そうだろうかと首を傾げたくなる。
もっと地道に、住み心地の向上に努めるべきだと思う。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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