
大工さんが住みたいと願う家
投稿日:2014年8月25日

上棟式が終わって、21日に「空気に惚れる」で紹介した小日向さんのお母さんが話された。
「7年前に建て替えるとき、85歳の父親は反対でした。
でも、もうこれ以上寒さ暑さに耐えるのはよくないと判断し、父を説得したのです。建て替えてから亡くなるまでの5年間でしたが、父はとても満足したようで、前の家での暮らしと違っていつも笑顔を絶やさなくなり、『暖かいなー』「涼しいなー』と喜んでくれました。
会長さんが勉強会で、人は『いいなー』、『いいなー』と思うたびに脳が活性化すると言われていましたが、父を見ていてつくづくそのとおりだと思いました。
私たちも、7年間住んでいますが、マツミさんの家は本当に住み心地がいいです。
毎日、『いいなー』、『いいなー』と夫と言い合っています。
このたびは、息子たちの家を建ててくださり、しかも息子に造らせていただけるなんて、本当にうれしく思っています。孫たちが遊びに来るたびに、主人があの子たちにもマツミの家に住まわせてやりたいなーと言うのが口癖でした。
その願いが、こんなに早く叶えられるなんて、本当にうれしいです」
「いやいや、お母さん、私も本当にうれしいのですよ。大工さんがぜひとも住みたいと言ってくれると言うことほどうれしいことはないのです。大工さんたちが、これはいい家だ、家族に住まわせたいというのでなければ、本物のいい家とは言えません。
ご承知のように、小日向さんの親方だった西村大工さんもマツミの家です。これまでに4人の大工さんが建てましたが、5人目の息子さんが一番若いです。マツミの将来を背負って立ってもらいたいと期待しています」。
傍らでお父さんが満面の笑顔で大きく頷かれた。
空模様が心配だったが、小日向さんをはじめ先輩の安部大工さんたちの頑張りもあって、屋根断熱まで終えることが出来た。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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