
「涼温な家」を親に勧めた理由
投稿日:2014年5月8日
連休中に2件ご契約をいただいた。
Hさんは、息子さん夫婦がともに大学の工学部出身ということもあって、技術的な面の比較は二人に任せたそうだ。
約半年を掛けて、お二人は住宅展示場をまわり、体感し、カタログを比較し、いろいろと検討した結果、喘息気味の母親のためにと「涼温な家」を勧めたという。
検討したノートを見せてくださった。
セキスイハイムの「快適エアリー」、パナホームの「ピュアテック」、「ブルーエナジー」、三井ホームの「スマートブリーズ」、積水ハウスの「エアキス」など、それぞれの特徴と印象が書かれていた。
最後に「涼温換気の家」があり、そこをコピーさせていただいた。
<換気本体の前の外気浄化装置が掃除しやすく、汚れも具合も目視でわかる。外気の取り入れ口は、いちばん高い屋根の妻部分にあるので、地面の湿気や土埃を心配しなくていい。さらに外気浄化装置を通過して機械本体の熱交換器へ空気が送り込まれるので、本体の汚れは少ない。
ダクト専用のエアコンと換気の機械は、けして見た目が美しいとは言えないが、外断熱なので小屋裏に設置することができる。普段は目にすることがないから気にならないと判断した。音も気にならない。
そして、汚れては欲しくない給気ダクトは家の中に1本だけである。このダクトの太さが気になったが、設計上いかようにも処理できそう。気流は、まったくといってよいほど気にならないが、必要な給気は安定して得られると感じた。においに敏感な妻が、空気感が一番いいと言う。
換気の経路が、大手ハウスメーカーいずれとも違う。「逆転の発想」だそうだが、面白いと思うし、合理的だ。空気を気持ちよく感じるのは、ここに理由があるようだ。>
そして、「涼温な家」の契約とあいなった。
性能アップを図り、窓は、エクセルシャノンの樹脂サッシ・トリプルガラス。断熱は外断熱+付加断熱。基礎も外断熱+外周から90センチは内断熱を加える。太陽光発電4.7kw搭載してホーム・エネルギー・マネジメント・システムで管理。
性能表示温熱等級は最高の4レベル、耐震等級も最高レベル。熱損失係数(Q値)1.74、夏期日射取得係数(μ値)0.046、一次エネルギーの消費量は617MJで基準より35%マイナス。気密測定の予想C値0.3。
もちろん2020年に義務化が予定されている省エネ基準を満たし、「ゼロ・エネ住宅」となり、「低炭素住宅」としての認定も受けられるはずだ。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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