
超高齢化時代を見据えた家づくり
投稿日:2014年1月26日

勉強会後のミーティングで、こんな意見が交わされた。
個別相談をされたあるお客様が、「健康寿命を10年延ばせれば、5千万円から1億円は得になる」という私の話にたいへん共感されていたとのこと。
すると、社長が言った。
最近、30代の主婦の方の参加が増えているのだから、その方々の興味を惹く話を増やしてはと。つまり、私の話は年よりくさいと言いたいようだった。
「二階の寝室に物を取りに行って、寝室に入ったとたんに何を取りに来たのかを忘れてしまうときがあります」と、正直に恥をさらしたのが気に入らなかったのだろうか。
しかし、その話にすごく賛同されて、「私も全く同じことがよくあるのですよ」と喜ばれた方がいた。今の住まいの最大の辛さは、夜中にトイレに行くことだそうだ。
人間だれも同じで、自分は年を取らないと思い込んでいるし、高齢の自分を想像できないものだ。私は思うのだが、30代の人には親がいて、祖父母もいる場合があるだろう。両親に感謝し、祖父母にも思いを致さないことには家造りは成功しないと。
超高齢化時代は、大地震よりも確実にやってくる。これから建てる人が求めるべきは、その時代をしっかりと見据えた家づくりである。
これからも75歳でなければ語れない、75歳だから語れる話に特化していこうと思う。
今日は、30代の方を含めて、60代、70代の3組の方々からプラン依頼をいただいた。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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