
夢叶う
投稿日:2013年3月15日

昨年の10月1日にご契約をいただいた東京都羽村市のS邸が無事上棟された。
ライトアップされた姿を見上げるSさんご夫妻と長女の「夢叶」ちゃん、そしてお父さんの喜びはひとしおだった。
「私の夢は、マツミの家に住むことでした。その夢が、いよいよ今年の夏には叶うのですね」
Sさんは感慨深げに眼をうるませて言われた。
私はこのとき、娘さんの「夢叶」という名前の由来を教えられたような気がして感動を覚えた。
棟梁は、久保田紀子さんの家を担当し、私と40年の付き合いになる杉江 裕さんである。
二人の息子たちと共に、存分に腕をふるってくれるに違いない。
2012年10月1日のブログ
<Sさんは、私がブログを始めた2006年に勉強会に参加され、それからずっと読んでくださっていて、マツミハウジングの家造りが進化していく様子を楽しんでおられたそうだ。
「6年間、マツミの家を建てるという決心はいささかもぶれることがありませんでした。それだけに今日の契約が、台風で延期になってしまうことがないようにと願っていました」と、Sさんは心の内を語られた。
ご夫妻は、今年2月に再度、娘さんを伴って勉強会に参加された。そのときに、2時間半ほどの間、別室で娘さんが一心に本を読む姿を久保田さんが覚えていた。
今日は契約が行われている隣のテーブルで、娘さんは、持参したはさみで切り絵をしていた。姿勢も変えず、集中してはさみを動かす姿に感心して久保田さんが言った。
「まぁ、みごとなはさみ使いですね。まるで切り絵細工の職人さんみたいで」
するとご主人が言われた。
「娘はマツミさんのところに来ると、心が落ち着いて集中できると言うのです。今の自宅はマンションですが、そこへ帰るとマツミの家が早くできないかなぁと言います。心地よさの違いって、子供にもよく分かるのですね」
すると奥さんが娘さんの方を見やって、「打ち合わせに何度か連れてきましたが、いつも帰ると言うのです。マツミにいると、時間があっというまに過ぎるって」と笑われた。
娘さんは今、小学4年生。名前は「ゆめか」。
字を尋ねると、「夢が叶うと書きます」と、はにかみながら答えてくれた。
ご両親と夢叶さんの夢は、来年の夏に叶うのである。>

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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