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松井修三のブログ

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地球発想住宅

かつて、「家は箱である」と主張していたヘーベルハウスは、2020年7月27日の日経朝刊二面を使って「地球発想住宅」を広告した。

砂漠の中に、15坪ぐらいの広さを囲った礎石の中心に4人家族が立っている。

「えっ、こんな砂漠の真ん中に家を建てるの?!」と思った人は、たぶん右上の白抜きコピーを読むだろう。


地球発想住宅

厳しい環境の中にも自然の恩恵はある。

だからこそ、地球上のほとんどの場所に家は存在する。

自然と戦うのではなく、自然を受け入れ、敬い、共に暮らすための環境を考える。

すると人間の力だけではたどり着けなかったような、揺るぎない家が建つ。

強く生きる家のヒントは、この星の自然にある。


最後の1行がストンと腹に落ちない人は、もう一度最初から読み直すに違いない。

私は、何度読み直してもヘーベルハウスが「家に何を求めるのか」がわからなかった。

「新しい家のカタチを教えてください」と広告を出したダイワハウスの社長もこの広告を見て首を傾げたのではなかろうか?


会社に行って、設計士たちの意見を求めてみた。

ベテランの一人が、ネットを開いて答えてくれた。

「家は、その土地・その家族に合うように造るというのがマツミの考えです。地球上の厳しい自然環境に適合するために造るというのがヘーベルハウスの主張のようですから、日本の気候風土に合う、日本人の肌に合う家を造るというマツミの発想とはまるで土俵が違っています。

ウィズコロナの時代、国内というマーケットだけでは食べていけない、外国のどんなに厳しい自然環境であっても、揺るぎない家を建てるという覚悟の表明のように見えます。外壁自慢のハウスメーカーらしい広告です。

しかし、その外壁がないのですから、たしかに訳の分からない広告ですね」


入社3年目の設計士が生真面目な顔で言った。

「外壁を造ると、住み心地はどうなの?換気と冷暖房の方法は?などと検討課題が無数に生じますから。それにしても、この基礎で揺るぎない家が建つというのですから、よほど壁を自慢したいのでしょう」。


続いて、入社2年目の設計士が言った。

「『家に何を求めるのか』それがはっきりとわかっていないんですね」

彼は、デスクの上に置かれた発売されたばかりの3刷(7月22日発行)に目をやって、いたずらっぽく笑って見せた。

松井修三プロフィール
  • 松井 修三 プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
  • 著書新「いい家」が欲しい。(創英社/三省堂書店)「涼温な家」(創英社/三省堂書店)「家に何を求めるのか」(創英社/三省堂書店)